!注意!
 バーナビー落ちの3Pです。
 許せる方はスクロールでどうぞ。







































 痛みに歪んだ表情をみて、バーナビーは申し訳ない気持ちになると同時に、ひどい支配欲と嗜虐心が胸に込みあげてくるのを感じた。ぽろぽろと頬を伝う大粒の涙を、虎徹の指が拭って、をなだめるようにやさしく口づける。
 ぐっと強張っていたの身体からわずかに力が抜けて、バーナビーを拒む膣内もまた柔くうねった。

 の秘部は十分に濡れているし、ほぐれているはずである。亀頭を押し込んで、バーナビーは小さく息を吐いた。あまりにきつい締め付けだった。
 涙で濡れた瞳がバーナビーを睨む。

「酷いこと、しないって、言ったのに」

 後ろからを抱き込む虎徹が、カラカラと笑う。

「そりゃ無理ってもんだ。ほら、もっと力抜けって……お前が辛いだけだぜ」

 虎徹の手によって、の乳房がかたちを変える。豊満な胸は虎徹の手にも余り、たゆんと柔らかい脂肪がこぼれていた。ぷくりと立ち上がった乳首が揺れる。
 わざと視覚的に煽るので、バーナビーは虎徹を窘めるように見た。しかし、大人ぶった余裕の笑みが返ってくるだけで、バーナビーは苛立ちを募らせる。余裕なんて、もう互いに──いや、三人ともあるわけがなかった。

 滅茶苦茶にしてやりたい、という欲望が首をもたげる。それでもバーナビーに残るわずかな理性が、それを許さなかった。彼女を傷つけたくない。の無垢な涙が、理性と良心を繋ぎ止めるようだった。

さん、少しだけ我慢してください」
「……っ」
「すぐに気持ちよくなります」

 きゅっと身を竦めたに微笑んで、バーナビーは硬く突っ張る脚を大きく開く。「あ、」と焦った声がこぼれた唇を塞いで、バーナビーは舌を素早く口腔内へ滑り込ませた。反射的に逃げるように引っ込められた舌を追いかけて、絡み取る。

「んぅっ……」

 くぐもった声は、甘い。
 脊髄が痺れるような感覚に、背筋が震えた。バーナビーは唇を重ねたまま、抵抗らしい抵抗を忘れたのなかへ、一気に自身を沈めた。

 捩る身は、虎徹が抱えているためほとんど動かなかった。ぴくぴくと内腿が痙攣するように細かく震えている。
 ずっと耐えるように拳を作っていたの手が、バーナビーの背に回った。

さん」

 バーナビーはこつりと額を合わせて、の顔を見つめる。
 きゅっと悩ましげに眉根を寄せて、目を閉じている。伏せられた睫毛から滴るように涙が落ちていく。

「……可愛い人だ」

 心の声が、つい声になった。の身体に緊張が走るのがわかった。

「おいおい、俺を忘れんなよ。バニーちゃん」
「うるさいですよ、オジさん」

 すかさず虎徹が茶々を入れてくるので、いつもの調子で返してしまう。
 の瞳が何か言いたげにバーナビーを見つめた。バーナビーはそれに気づきながら、彼女の言葉を待つことはしなかった。

「動きますよ」

 背中に回るの手がぴくんと跳ねた。バーナビーを映す瞳がぎゅうと閉じられる。
 ゆっくりと律動を始めれば、が恥ずかしそうに手のひらで唇を覆う。指の隙間から小さな嬌声がこぼれ出てきて、抑えようとするその仕草でさえも、ひどく官能的だった。くつりと喉の奥で笑った虎徹がその手を捉える。

「声は聞かせるもんだぜ?」
「……っあ、ん、っや、……やだ、は……っふぅ……あ、」

 よくもまあそんないやらしい顔を、と蔑む思いが過るが、バーナビーとて虎徹と同じような顔をしているのだろう。虎徹がの背後から抜け出し、怒張した男根を眼前に突き付ける。支えをなくしたの身体が、椅子に凭れた。
 ひ、と小さく息を呑むと同時に、のうちがきゅうっと狭まる。

「やっ、虎徹さ……んあッ、あぁっ、あっんぅ……!」

 虎徹に意識を向けられるのが癪で、バーナビーはぐっと腰を掴んで、先ほどよりも激しく自身を穿った。あられもない声をあげて、背を掴むの指先に力が籠る。
 綺麗に整えられた爪がバーナビーの皮膚を傷つけることはなかった。いっそ、傷つけてくれたほうが、彼女と繋がった証になったのに──我ながら、女々しい考えである。

 不慣れであろうの手を自ら動かして、虎徹が自慰するように奉仕させる。目にしたくない光景なのに、いやでもバーナビーの興奮を強めていく。
 ぐり、と最奥を突けば、の腰が跳ねた。

「ひあぅッ……! やっ、そこ、やだあ……!」
「っ、ちょっ、待っ、」
「きゃっ……!」

 意図せず強く握られたせいか、虎徹が焦った声を上げる。ふとバーナビーが視線を上げたときには、の顔が白濁して汚れていた。

「やべっ……わ、悪ぃ……」

 きまり悪そうに虎徹がティッシュでの顔を拭う。けれど、ふいににやりと笑って、唇についたそれを指先での口内へと押し込んだ。が眉をひそめるが、ひどく従順に、虎徹の指を舐めあげる。
 見ているだけなのに、腰のあたりがぞくりとする。バーナビーは口角を上げた。

さん、こちらにも集中してくださいね」

 どうやら、彼女は奥が好きらしい。
 普段から柔軟を怠らず、ヒーローらしく身体を鍛えているだけあって、の身体は柔らかく開いてくれる。の脚を抱えて、バーナビーは奥へ奥へと抽挿を繰り返す。亀頭が子宮口をコツコツとノックするたび、の身体がびくびくと震える。

「っふ、く、んんぅ……!」

 虎徹の指のせいで、満足に嬌声が紡げないらしい。苦しげに喘ぐ姿もいいのだが、やはりもっと艶めいた声が聞きたい。虎徹も同じだったのか、の口から指を引き抜いた。

「ひうっ……あっ、ァあん、そこ、だめっ、あうっ……!」
「だめ? いい、の間違いでしょう」
「ばーなび、さ……いやあッ、はっ、あっぅ……あ……ッ!」

 バーナビーは抽挿運動を緩めないまま、かぶりを振るの顎を掴んで、自分のほうを向かせる。何の涙なのか最早わからないが、潤んだ瞳がバーナビーを見つめた。

さんのイく顔、よく見せてください」

 が目を丸くして、息を呑む。じわ、と涙が溢れると同時に、きゅんと膣内が蠢く。
 ──ああ、本当に、可愛い人だ。
 の手がぎゅっとバーナビーを抱きしめた。声にならない嬌声とともに、が達する。バーナビーはそのまま持っていかれそうになるのを、ぐっと奥歯を噛みしめて耐えた。このまま終わってしまうなんて、いやだ。子どもじみていると自分でもわかっている。

さん、もう少しだけ付き合ってくださいね」

 の蕩けきった瞳がぼんやりとバーナビーを映しだす。そして、の両手がバーナビーの頬を挟んで、そっと引き寄せた。唇がほんの少しばかり触れる。

 おそらく、今日初めてのから口づけだ。
 まるで子どものままごとのようだったが、バーナビーは彼女の自発的な行動がうれしくてたまらなかった。思わず、頬に熱が集まって、目を逸らす。のなかに埋まったものが、どくりとさらに怒張する。

「っぁ、や、大き……く、」
「あんまり、煽らないでくださいよ……」

 ふう、とバーナビーは大きく息を吐き出した。「次、つかえてんぞー」と呑気な虎徹の声は綺麗にシャットアウトする。
 次なんて、あるものか。
 バーナビーは離れていくの唇を追って、啄むだけではなく、舌をねじ込む。の口の中は膣内と同じく、熱くて蕩けていた。恋人同士がするような口づけを交わしながら、バーナビーははち切れんばかりの男根で、子宮口を何度も抉る。

──っ、あ、ァ、……!」

 がぐっと顎を反らした。白い喉元がさらけ出される。
 膣壁が搾り取るように蠢く。バーナビーは抗うことなく、の最奥に男根を埋めて、吐精する。彼女と自分を隔てる薄いゴムの存在が、邪魔だった。しかし、そのまま交わるなんて無責任な真似が、いくら酩酊していようともできるわけがなかった。くるりと口を結んで、それをゴミ箱に放る。

 バーナビーは体重を乗せないように気を付けながら、に凭れる。そういえば、大事なことを伝え忘れていた。いつの間にか眠ってしまったらしい虎徹のいびきに紛れるようにしながら、バーナビーは小さく囁く。

「好きです、さん」

 の目は閉じられたままだ。バーナビーもまた、気だるい眠気に逆らえずに、瞼を下ろした。






 はっと冷水を浴びせられたように意識が覚醒した。慌てて身体を起こせば、ひどい頭痛に襲われ、バーナビーは思わず低く唸って額を手で押さえた。すぐに二日酔いだと悟る。
 周囲に視線を巡らせば、床に寝転がる虎徹の姿が見えた。しっかりと毛布が掛けられている。

 転がっていたはずの空になった酒瓶は袋にまとめられていたし、食い散らかしたつまみも綺麗さっぱり片付けられている。いったい誰が、と思ったところで、部屋に漂う匂いに気がつく。途端に空腹感に襲われ、ぐうと腹の虫が鳴いた。
 眼鏡を掛けてようやく、バーナビーはキッチンに立つ姿を見つけた。

さん」
「あ、おはようございます。すみません、勝手にお台所を借りてしまって……」
「いえ、それは構いませんが」

 バーナビーは昨夜のことを思い出して、気まずく視線を逸らす。しかし、の態度はいつもと変わった様子がひとつもない。

「シジミのお味噌汁を作ったんですけど、食べられますか? 二日酔いに効くかと思って」

 が微笑みながら、バーナビーに冷たい水を手渡す。グラスを受け取る際に、指先が触れ合って、思わずバーナビーは動揺する。「あ、危ないですよ」危うく水がこぼれそうになる。がますます距離を詰めて、バーナビーの手に重ねてグラスを支えた。

「…さん?」
「はい、なんですか? ブルックスJr.さん」
「……もしかして、昨日のこと覚えてないんですか」

 昨日、とが不思議そうに呟く。覚えていなくて安堵したような、残念なような──バーナビーはずきりと痛む額を、再び手で押さえた。

「大丈夫ですか? あんまりひどいようなら、お薬を」
さん」

 心配そうに顔を覗き込むの腕を掴むと、少しだけ警戒したように眉をひそめた。

「バーナビーで構いませんよ。昨夜はそう呼んでくれたじゃないですか」

 えっ、と固まるに対し、バーナビーは笑みを深めた。
 どれだけ嘯こうとも、それを指摘したり文句を言う者はいない。邪魔者が起きるまでの間は。

 訪ねてきたアニエスに怒鳴られるのは、また別の話である。ちなみに「お二人とも買い物に出る前はまだ寝ていたんですけど、確認を怠ってすみません」と、しょげるの肩を虎徹が抱き寄せたので、バーナビーは思いっきり足を踏んでやった。

時計のは戻らない

(戻すつもりは毛頭ありません)