フェリクス C

【アッシュ】
 あっ、
 何か落としましたよ。▼

 え?
 あ……すみません、アッシュさん。ありがとうございます。▼
【アッシュ】
 いいえ、気づけてよかったです。
 それ、栞ですよね? もしかして、手作りですか?▼

 は、はい。
 子どもの頃に作ったものなので、不出来ですし、ボロボロで……▼
 その、決して人にお見せするようなものでは……
 お恥ずかしいです。▼
【アッシュ】
 恥ずかしく思うことなんてないですよ。
 大事にしているんですね。▼
 でも……なんだか、見覚えがある気がして。
 最近、似たようなものを見たような……気のせいかな?▼

 ……?▼
【アッシュ】
 あ、そうだ!
 フェリクスも同じような栞を使っていませんか?▼

 えっ……▼
【アッシュ】
 
 ど、どうかしましたか? 顔色が……▼

 いえ……▼
【アッシュ】
 ……えっと、僕の思い違いだったかもしれません。
 変なことを言ってすみませんでした。▼

 アッシュさんが謝るようなことでは……
 すこし、驚いてしまっただけですから気にしないでください。▼
 すみません、失礼します。▼
 (暗転)


 きゃっ……!
 す、すみません。▼
【フェリクス】
 チッ……おい、前を見て歩け。▼

 っ、フェリクスさん……
 はい、申し訳ありませんでした。
【フェリクス】
 …………フン。
 (フェリクスが立ち去る)

 え……?▼
 (栞の絵が表示)

 これ……どうして?▼
 そんなわけ……
 そんなわけないのに……▼